慢性腎不全と薬
慢性腎不全って猫にはよくある病気、特に老猫には多いので、この病気にかかってしまうネコちゃんの飼い主さんたちの為になれば・・・と思います。
- 腎不全は、腎臓の働きが不完全という意味。(腎臓は血液をろ過して尿を作り、老廃物を外に出す役目がある。)
- 腎臓は2つあるが、その一部が破壊されても支障なく機能するしくみとなっているので、腎不全に気づかないことが多い。
- 3/4が機能しなくなって、はじめて飼い主が気づくような症状が現れる。そのため早期治療が難しくなっている。
- 慢性に対し、急性もあるが、症状は急速に進行して危険度が高い。
以下に上げる症状が出るようなら、獣医師に見てもらいましょう。
一度機能しなくなった腎臓は直りませんが、残りの部分がそれ以上悪くならないよう現状維持させます。延命治療は可能なので、あきらめないでください。
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みゃあの場合 | |
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みゃあの場合 | |
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みゃあの場合 | |
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だんだん他の病気を併発して、薬も効かなくなってくるので、「何が今必要か」を観察するといいと思います。みゃあは蓄膿症からくる喉の痛み及び歯槽膿漏からくる歯の痛みでご飯をたべない時がありました。その時、慢性腎不全のせいではない、とわかったのは、観察していたからです。飲み込む時に、戻しそうになったり、頭をかしげて、歯が痛そうな時があったのです。
薬もずっと飲むと効かなくなります。最後にみゃあが飲んでいた薬は
- 腎臓用のカプセル(老廃物を便に吸着させて出す)
- 腎臓用の粉薬(飲みすぎると、便が固くなりすぎる)
- 喉用の抗生剤
- 鼻・涙目用の抗生剤(毎日ではなく、喉と組み合わせて飲ませた)
- 鼻用の粉薬(薬の量が多いので、カプセルを分解して入れたりした)
- 貧血用の液体薬(粉をこれに溶いて飲ませた)
- 食欲増進の薬(最後はあまり効かなかった)
- 発作予防の薬(癲癇の発作が起きると脳に障害が出るので、予防で飲ませた)
飲ませるのも一苦労だったので、たまには飲ませなかったり、へらしたり、ちょっと自分で工夫していました。薬って、みゃあが嫌がったのはもちろん、私も毎日がとても苦痛でした。